標本を1ヶ月ほど陰干ししたら、いよいよ標本箱にセットします。ここまでの作業が台なしにならないよう慎重に作業しましょう。
ゆっくりと慎重に抜いていきましょう。
特に翅(はね)の弱いチョウや、触角(しょっかく)の部分は、針先の揺れで破れたり、折れたりしてしまうことがあります。
より慎重に抜いてください。
触角が展翅テープにくっついていることがあるので注意してください。
触角が展翅板(てんしばん)にくっついていることがあるので、止め針の先で、そっと確かめてから、展翅板から体を移動させてください。
「いつ」(年号は西暦で)、「どこで」(できるだけ詳しく)、「誰が」(フルネーム。漢字でもローマ字でも可)採ったのかがわかるようにデータラベルを作り、昆虫針に刺して、標本といつもいっしょに移動できるようにします。データのない標本は、学術的にはまったく意味がありません。これは、非常に重要な作業です。
標本箱にはいつも防虫剤を1袋入れてください。入れすぎると箱の下のウレタンフォームに悪い影響を与えますので、必ず1袋だけにしてください。なくなったら交換して防虫剤を絶やさないようにしましょう。
体が大きな種は、昆虫針で体を支えてやりましょう。
| 昆虫の採集のしかた | 標本の製作のしかた | 標本の保存のしかた | 使用する道具について |