昆虫の採集のしかた標本の製作のしかた標本の保存のしかた使用する道具について
展翅展足法(てんしてんそくほう)

標本の保存のしかた
(展翅展足法)

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標本を1ヶ月ほど陰干ししたら、いよいよ標本箱にセットします。ここまでの作業が台なしにならないよう慎重に作業しましょう。

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( 04:08 )

@止め針を抜く

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ゆっくりと慎重に抜いていきましょう。

特に、爪や触角の部分は、針先の揺れで飛んでしまうことがあります。より慎重に抜いてください。

 

A昆虫針を刺しなおし、昆虫針と体の接点にボンドを塗る

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油が塗ってあっても、昆虫針がなかなか抜けないことがあります。その時は、まず昆虫針に対して体を回転させるように動かしてみてください。一度動けば、あとは簡単に抜けます。

 

Bデータラベルを取り付ける

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「いつ」(年号は西暦で)、「どこで」(できるだけ詳しく)、「誰が」(フルネーム。漢字でもローマ字でも可)採ったのかがわかるようにデータラベルを作り、昆虫針に刺して、標本といつもいっしょに移動できるようにします。データのない標本は、学術的にはまったく意味がありません。これは、非常に重要な作業です。

 

C標本箱に入れる

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標本箱にはいつも防虫剤を1袋入れてください。入れすぎると箱の下のウレタンフォームに悪い影響を与えますので、必ず1袋だけにしてください。なくなったら交換して防虫剤を絶やさないようにしましょう。

体が大きな種は、昆虫針で体を支えてやりましょう。