楽しい虫さがし体験 バッタ・キリギリスの採集～標本製作・保存
標本の製作のしかた
（横向き標本製作法）
バッタ、キリギリスの仲間は、正式には頭を向かって左側に横向きの標本を作ります。
死んで時間がたって硬くなってしまったものは、非常にこわれやすく標本にしにくいので、トンボ同様、なるべく死んだらすぐに標本にしましょう。ここではバッタを例に説明します。
なお、バッタやキリギリスの仲間は、標本にする直前に、内臓を取り出して、綿を詰める作業がよく行われます。これは、標本の色をできる限り残すためですが、ここでは、手軽に標本作りをしていただきたいという考えから紹介していません。興味のある方はやってみてください。
標本製作法にはいろいろなやり方があります。ここで紹介する方法がすべてではありません。自分にとってやりやすい方法を工夫してください。
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①バッタに昆虫針を刺し、展足板（てんそくばん）に固定する
昆虫針は、頭を向かって左側に横向きに置いたバッタなどの中足の上あたりに刺します。
昆虫針と虫の位置を乾燥後に変える場合は、昆虫針に油（メンソレータムなどでも可）を塗っておきます。
②足の向きを整えながら、止め針で固定していく
展足板側の足は、広げてよく見えるように止め針で固定し、手前側の足は、形よく折り畳みます。
手前側の後ろ足のたい節は、水平に伸ばします。
最後に触角を左右そろえて止め針で固定します。
③データのメモを添えて完成
このとき添えるメモは、三角紙などに書いたメモ程度のデータで構いません。これを元に、データラベルを作ります。
完成後は、1ヶ月ほどそのまま日陰の風通しのいい場所に置いてしっかり乾燥させます。このとき、標本を食べるゴキブリや他の虫が近づかないよう、展足板の近くに防虫剤を2袋くらい置いておきましょう。
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