カブトムシ、クワガタムシなどの甲虫類(こうちゅうるい)が死んで時間がたって硬くなってしまったら、軟化作業(昆虫を軟らかくする作業)をしてから展足(てんそく)します。
なお、標本製作法にはいろいろなやり方があります。ここで紹介する方法がすべてではありません。自分にとってやりやすい方法を工夫してください。
パックされている標本は、爪やふ節などを取らないように慎重にパックから出してください。
熱湯につけて、たい節とけい節の間の関節、体とたい節の関節をはずします。特に前足のたい節の関節はかたいので、慎重に作業してください。必要なら、もう一度熱湯につけてください。
ふ節を中心に再び熱湯につけ、爪の先が下に向くようにふ節を整えます。
この作業は、必要なら何度も繰り返します。
これ以降は、普通の展足と同じ作業をします。
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