昆虫の採集のしかた標本の製作のしかた標本の保存のしかた使用する道具について
展足法(てんそくほう)軟化展足法(なんかてんそくほう)

標本の製作のしかた
(軟化展足法)

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カブトムシ、クワガタムシなどの甲虫類(こうちゅうるい)が死んで時間がたって硬くなってしまったら、軟化作業(昆虫を軟らかくする作業)をしてから展足(てんそく)します。

なお、標本製作法にはいろいろなやり方があります。ここで紹介する方法がすべてではありません。自分にとってやりやすい方法を工夫してください。

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( 06:22 )

@カブトムシを熱湯につけて、主な関節(かんせつ)をはずす

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パックされている標本は、爪やふ節などを取らないように慎重にパックから出してください。

熱湯につけて、たい節とけい節の間の関節、体とたい節の関節をはずします。特に前足のたい節の関節はかたいので、慎重に作業してください。必要なら、もう一度熱湯につけてください。

 

Aふ節を中心に熱湯につけ、爪が下を向くようにふ節を整える

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ふ節を中心に再び熱湯につけ、爪の先が下に向くようにふ節を整えます。

この作業は、必要なら何度も繰り返します。

 

B展足をする

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これ以降は、普通の展足と同じ作業をします。